日本では、夏バテ防止として、江戸時代から「あまさけ」が飲まれていたことをご存じですか?
この「あまさけ」を作る際に使われているのが「麹 こうじ」であることはご存じのとおりかと。
先人の知恵を授かり、米麹食品を食して、今年の夏を元気に乗り切りましょう!
最近購入してきた麹でできた「ピクルスのもと」をご紹介します。
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米製品のトレーサビリティー
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甘酒は、お米からできているため、お米のトレーサビリティーにも注意をしなければなりません。
米製品は、【米トレーサビリティー法】が、平成20年の「事故米(カビ発生、農薬残留などの汚染米)」発覚の流れから、制定されました。
特に以下の2点が義務付けられました。
- 米穀等の取引に関わる記録の作成と保存(保存は、紙または電子媒体で原則3年間) 平成22年施行
- 産地情報の伝達 平成23年施行
対象品目には次のようなものがあります。
- 米粉、ミール、米菓生地
- 弁当、おにぎり、赤飯、乾燥米(冷凍、レトルト、缶詰類を含む)
- もち、だんご、米菓、清酒など
こんな商品もありました!ピクルスの元(米麹食品)
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新潟はお米「コシヒカリ」と、日本酒で有名ですが、その中でも世の中でよく知られている日本酒「八海山」。
その原料となる酒米を利用して、甘酒やその他麹食品を製造しているようです。
袋の中には、ピクルスに必須のローリエが入っていて、よく見るとお米の粒がぷかぷかと。
いつもはピクルスの液を作るのに、多めに砂糖を使いますが、このピクルスのもとでは、砂糖の代わりに酒米を使ってできた自然の甘味料を使っているので、からだにも優しくおいしいピクルスになることに違いないでしょう。
→ 受験後の感想(反省)はこちら
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麹のうんちく
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麹は、自然界に広く存在するカビの一種で、デンプンやタンパク質、脂肪などを分解し、発酵食品の製造に利用され続けています。
米に生やしたものを米麹、麦に生やしたものを麦麹、豆には豆麹となり、「みそ」などに使われます。
特に「米麹」は、甘酒や清酒、焼酎や泡盛、調味料では、醤油や酢、みりんなどに使われています。
→ お味噌の話はこちら
人の味覚は、単に「デンプン」や「タンパク質」では、おいしさを感じられません。
ですが、それをブドウ糖やアミノ酸などに分解することで甘味やうま味を感じられるようになります。
このように人の味覚にうったえることができるまで、デンプンやタンパク質を分解してくれるのが、「麹」なのです。
麹って、なんと素敵なカビなのでしょう。
また、味覚のみならず、消化や吸収も促進してくれる、すぐれもののようです。
先人の知恵を授かり、米麹食品を食して、今年も元気に夏を乗り切りましょう!
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